2024年7月24日水曜日

教員・ゼミ紹介:芹澤円 助教

Updated: 2024/7/23


1. 教員氏名

芹澤円(せりざわ・まどか)













2. 教員の略歴

学習院大学文学部卒、学習院大学人文科学研究科修士修了、同研究科博士課程単位取得満期退学、博士(文学)。学習院大学を経て、2020年10月より神戸大学教員。日本独文学会所属。神戸大学雰囲気学研究所メンバー。


3. 教員連絡先

m.serizawa@phoenix.kobe-u.ac.jp


4. 教員研究キーワード(10個程度)

ドイツ学、歴史言語学、テクスト言語学、話しことば・書きことば分析、テクストタイプ研究、雑誌テクスト研究、表象文化論、ドイツ語教育、外国語教育


5. 対応可能な言語種別

(教授・指導で用いる言語)日本語

(研究テーマとしての言語種)日本語、ドイツ語


6. ゼミで指導可能な学問分野・テーマ

芹澤ゼミは、「歴史語用論の分野に関わる言語研究」を専攻される学生のみを受け入れます。広く外国語教育全般に関する研究テーマは受け入れていません。


7. ゼミ指導に関する基本方針(テーマ設定,指導スタイル,学外発表ノルマなど)

・テーマについては,学生の希望を聞きつつ,基本的には教員側で調整を行います.「自由にやりたいことができる」わけではありません。

・ゼミ生はメールで常時連絡を取り合います。ゼミは原則週1回,基本的に対面で行われます。夏季や冬季の休暇中も指導があります。その他、集団指導や学外発表などがある場合には,週1回のゼミに加え、さらにゼミを行います。ゼミでは,全員が1週間の進捗をパワーポイントなどにまとめて報告し合い、教員およびゼミ生同士でコメントし合います。そのうえで教員が指導を行っていきます。


8. ゼミで執筆する修論・博論について

現在、私のゼミでは修士生のみを受け入れています。論文執筆にあたっては、歴史的な観点も必要となるため、言語だけでなく歴史にも興味を持ちながら執筆する必要があります。


9. ゼミの魅力(学会発表,ゼミ旅行,先輩との交流など)

ゼミ生とゼミ教員が近い距離で研究を進められるような環境づくりを目指しています。


10. ゼミOB/OGの就職状況

なし


11. ゼミ希望の学生・留学生に望むこと

歴史的に言語はどのように使われていたのか。

歴史語用論の分野では、書き残された言語を手掛かりにしながら研究を進めていきます。その際、いつ、だれが、誰に対して、どのような意図を持って、どのような場面で言語が使用されていたかなど、当時の言語を観察するだけではなく、より広く文化的・社会的状況を踏まえながら分析を行う必要があります。そのうえで、歴史における言語の使われ方に興味がある学生を歓迎します。また、積極的に研究を進める意欲のある学生が芹澤ゼミに向いています。ゼミ希望の学生は必ず事前に教員にコンタクトを取り、教員と面談する必要があります。


12. ゼミ生希望者が読んでおくべき文献

高田博行、椎名美智、小野寺典子(編)(2011)『歴史語用論入門: 過去のコミュニケーションを復元する (シリーズ・言語学フロンティア 3)』大修館書店.

金水敏、高田博行、椎名美智(編)(2014)『歴史語用論の世界―文法化・待遇表現・発話行為』ひつじ書房.

高田博行、小野寺典子、青木博史、白井敬尚(編)(2018)『歴史語用論の方法』ひつじ書房.

 

2024年7月23日火曜日

教員・ゼミ紹介:木原恵美子 准教授

Last updated: 2024/8/23

1. 教員氏名
木原恵美子(きはら・えみこ)





2. 教員の略歴
大阪外国語大学卒、京都大学人間・環境学研究科修士課程・博士課程修了、博士(人間・環境学)、2011年より神戸大学国際コミュニケーションセンター准教授。日本認知言語学会、日本語用論学会所属。


3. 教員連絡先
(メール)kihara.emiko@crystal.kobe-u.ac.jp
(ウェブサイト)https://emikihara.jimdofree.com/


4. 教員研究キーワード
英語、認知言語学、用法基盤、構文研究、英語学習者、談話分析、響鳴


5. 対応可能な言語種別
(教授・指導で用いる言語)日本語と英語
(研究テーマとしての言語種)英語


6. ゼミで指導可能な学問分野・テーマ
(母語話者による)英語の構文研究か英語学習者のライティングデータか会話データを理論的枠組みに基づいて分析する学生のみを受け入れます。英語の言語現象を観察し、理論的に分析することに挑戦する学生を支援します。


7. ゼミ指導に関する基本方針(テーマ設定,指導スタイル,学外発表ノルマなど)
テーマは学生が自由に設定します。具体的には、M1の3月末までに関連する先行文献を100本程度を読みながらテーマを決めるため、1年かけて何度もやりとり・面談します。


8. ゼミで執筆する修論・博論について
学位論文のページ数は学生によって異なりますが、修士論文の場合は大体70-100ページ程度です。以下がこれまでに提出された修士論文です。

「日本人英語学習者の論証文における熟達要因に関する質的調査」2022年2月(東京大学教育学部附属中等教育学校教諭)  

「海外留学経験が日本人高等学校英語教師の指導に与える影響に関するアンケート調査の統計的分析」2019年2月(大阪府私立高等学校教諭) 

“Using a Web Application to Enhance EFL Learners’ Awareness of Hedging in Academic Writing.” February” February, 2017. (修了後に英語発音トレーニングwebアプリ「ネイティブの口」を開発)


9. ゼミの魅力(学会発表,ゼミ旅行,先輩との交流など)
同級生や先輩との競争はなく、学会発表も強制していません(挑戦する場合はM1で準備、M2で応募することになります)。修士の2年間(研究・就活・留学・公務員試験勉強)をどのように過ごすのかは各自が自由にデザインできます。


10. ゼミOB/OGの就職状況
前期課程修了者:大阪府私立高等学校教諭、東京大学教育学部附属中等教育学校教諭、福井県高等学校教諭


11. ゼミ希望の学生・留学生に望むこと
言語系の理論を学びながら言語現象を分析するため、理論研究(モデリング研究)に対する興味や理解が求められます。


12. ゼミ生希望者が読んでおくべき文献
ご自身が興味がある分野の論文を30本は読んでいてくだされば、ここで強いて推薦する図書はありません。

 

2024年7月19日金曜日

2024.7.26 神戸大学国際文化学研究科外国語教育コンテンツ論コース2024年度第3回集団指導

 神戸大学大学院国際文化学研究科外国語教育コンテンツ論コース(代表:陳暁)では、下記のとおり、2024年度の第3回コース集団指導を開催します。大学院進学を考えておられる方を含め、多くのみなさまの聴講を歓迎します。なお、学外からの参加の場合は、事前に石川(iskwshin@gmail.com)までご一報ください。

写真:神戸大鶴甲第1キャンパス


                     記

日時: 2024年7月26日(金)10:40~12:10
会場: 神戸大学国際文化学研究科鶴甲第1キャンパスD503教室
発表形式:ポスター発表

プログラム
10:40~11:20 A組 陳迪・岡本・飯島・石居・魏・尾崎
11:20~12:00 B組 中村・廉・Shimamoto・春山・牟


D3

中村弘子
「日本人大学生の性格・情意要因が英語発話時の韻律的特徴に与える影響―生理学的および音響学的考察―  Effects of Personality Traits and Affective Factors on English Prosodic Features in Japanese University Students: Acoustic and Physiological Analyses」
概要:今回の発表では博士論文の第8章で取り上げる「情意要因が文アクセント」に与える影響について、文全体のピッチレンジに加え、各単語のピッチレンジの大きさの違いにも注目し、習熟度別の分析を行った結果について考察を加える。

岡本真砂夫
「英語プロソディ指導の縦断的研究:小学校教室での実践から」
概要:定型文の音読課題(第4章)と,インタビュー課題への応答(第5章)の音声データを用いて,学年(対応なし:5,6年生)と学期(対応あり:1〜3学期)の2元配置分散分析を行った。第4章と第5章の分析結果を用いて,音声指導の効果について考察する。

陳迪
「中国語を母語とする日本語学習者の漢語動名詞使用に対する意識調査」
概要:学習者にとって望ましい漢語動名詞の指導システムを開発するため、CLJを対象に、漢語動名詞の基礎知識および応用知識の理解度、ならびに漢語動名詞の指導に対する意識についてアンケート調査を実施する。本発表は調査結果を報告する。

D1
Shimamoto David
"Soliciting Accounts to Repair Problems of Acceptability in Pre-task Question-Answer Sequences "
概要:In its most general sense, the provision of accounts aids the intelligibility of our actions. This poster presentation examines how educators solicit accounts from learners in pre-task interaction when their responses are deemed inapposite. Two contrasting cases are analyzed: one in which an account is solicited and promptly delivered and another in which an account is solicited but is not provided. 

飯島真之
「現代英語の態度マーカー:COREコーパスのレジスター別頻度調査に基づいて」
概要:本研究ではスタンス(stance)の枠組みのうち、態度マーカー(fortunately, important等)に着目する(Hyland, 2005)。現代英語における33種の多様なレジスターから構成されるCOREコーパスを用いて、個々の対象表現とレジスターの関係性を踏まえた考察を行う。

廉沢奇
「オノマトペ標識の出現パタンはジャンルと関係あるか?ーBCCWJとCEJCを用いた分析ー」
概要:先行研究で、オノマトペの出現パタンがジャンル差の影響を受けることが知られている。しかし,個々のオノマトペを構成する「オノマトペ標識」(促音、撥音、長音、反復…)のレベルで、ジャンル別の出現差を調べた先行研究はほとんど存在しない。そこで本研究は従来の議論をより抽象的なレベルでとらえなおし、「オノマトペ標識」と使用場面の関係性を探りたい。

M2
石居 史帆
"Identity-in-interaction in L2 Japanese Talk: Micro-longitudinal Change in Identity-related Epistemic Stance"
概要:認識的スタンスの変化について、主に認識的標識に注目し、Micro-longitudinal Conversation Analysisを用いて分析する。また、アイデンティティとの関係性について考察する。

春山洸陽
"Reusing shared interactional histories as a peripheral participant"
概要:ロールプレイタスクを行う中で、周辺参加者として共有した言語資源をその後の相互行為において使用しているデータとその分析発表する。

尾﨑 祐真
「2段階マッチングによるフィードバックシステムの検討」
概要:フィードバックシステムを改善するために、2段階でのマッチング方法を検討した。従来の単純なキーワードマッチングでは、不完全な入力でも回答を返してしまう問題があったため、新しいアプローチでは、まず1段階目で学習者の意図を把握し、次に二段階目に入力の正確性を評価するという方法を検討した

M1
魏婧云
「「A(っ)Bり」型オノマトペの典型的な音韻パタンの確定―NSコーパスを用いて」
概要:日本語のオノマトペは、語形だけでなく、音韻が重要な役割を果たしている。本研究は、非母語話者向けのオノマトペ指導において、母語話者が持つ言語音感覚を学習者に理解させるため、NSコーパスを用いて「A(っ)Bり」型オノマトペのA・B要素別に典型的な母音・子音・音韻パタンを調査する。

牟虹妮
「現代日本語における「と+動詞」の動詞成分ージャンルによる差異の解明ー」
概要:今回は、書き言葉のBCCWJの4ジャンル、話し言葉のCEJCの4ジャンル、あわせて8ジャンルにおいて、JNSが高頻度で使用する「と+動詞」の動詞成分を解明する。これらが明らかになれば、CLJ向けの日本語教育の指針にもなる。




2024年6月28日金曜日

2024.6.28 神戸大国際文化学研究科外国語教育コンテンツ論コース2024年度第2回集団指導

終了しました。ポスター発表の魅力は、発表者と聴衆の間でたくさん話せることです。こうした集団指導をほぼ隔月で行っているのは当コースの大きな特徴です。所属する学生さんが狭い専門に閉じこもることなく、他分野の教員・院生の助言を聞きながら、各自の修論・博論の完成に向けて確実にステップアップしていける仕組みになっています。

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神戸大学大学院国際文化学研究科外国語教育コンテンツ論コース(代表:陳暁)では、下記のとおり、2024年度の第2回コース集団指導を開催します。大学院進学を考えておられる方を含め、多くのみなさまの聴講を歓迎します。なお、学外からの参加の場合は、事前に石川(iskwshin@gmail.com)までご一報ください。

                  写真:神戸大鶴甲第1キャンパス


                     記

日時: 2024年6月28日(金)10:40~12:10
会場: 神戸大学国際文化学研究科鶴甲第1キャンパスD503教室(※昨年度と異なります)発表形式:ポスター発表

プログラム
10:40~11:20 A組 陳迪・岡本・飯島・石居・魏・尾崎・陳俊彬
11:20~12:00 B組 中村・廉・Shimamoto・春山・牟・李
12:00~12:10   コース教員会議

2024年度コース代表の陳暁先生より開会のことば


D3
中村弘子
日本人大学生の性格・情意要因が英語発話時の韻律的特徴に与える影響 ―生理学的および音響学的考察―
【概要】今回の発表では、情意要因がセンテンスレベルでのピッチレンジに与える影響に焦点を当てる。特にTOEICスピーキングテストの高いグループと低いグループ別に情意要因がピッチレンジに与える影響について分析した。



岡本真砂夫
英語プロソディ指導の縦断的研究:小学校教室での実践から
【概要】自由回答文における音響音声分析を完了した。2元配置分散分析より、文のピッチレンジ、名詞のピッチレンジ、fluency、Focal prominence について、学年と学期の交互作用に有意な差が見られた。文や名詞の種類によって有意な差が表れた可能性について検討する。



陳迪
中国語を母語とする日本語学習者の漢語動名詞使用に対する意識調査に向けた基礎分析ーアンケートフォームの開発ー
【概要】学習者にとって望ましい漢語動名詞の指導システムを考案するため、中国人日本語学習者を対象に、漢語動名詞の習得に関する意識調査を行う。本発表では、正式な調査に先立ち、アンケートフォームの開発を試みる。



D1
飯島真之
日本人英語学習者による一・二人称代名詞使用: ICNALEの英作文モジュールを用いたアジアの地域別比較
【概要】本研究では、アジア圏国際英語学習者コーパスICNALEの英作文モジュールを使用し、日本人英語学習者の一人称代名詞、二人称代名詞の使用実態を、大学生英語母語話者及び、アジアのEFL圏地域の学習者と比較することで考察する。



廉沢奇
日本語オノマトベの形態パタンと具現形は全部で何種存在するか?ーBCCWJとCEJCを用いた網羅的分析ー
【概要】本研究では、既存のオノマトペリストから 72 種の形態パターンを抽出した上で、パターンマッチングの手法によって BCCWJ と CEJC に含まれる全データを調査し、実際に出現するパタンの数(61種)、および、それらに合致する具現形の数(2198語)を特定し、今後のオノマトペ研究の基礎資料になるものと考えられる。



Shimamoto David Ryo
Display and Referential Questions: Addressing Problems of Acceptability in Pre-task Responses
【概要】Display and referential questions are two resources for activating learners' schemata during pre-task activities. This presentation seeks to determine how problems of acceptability are dealt with when learners respond to these questions. Analysis explores the influence of epistemics on the sequential organization of pre-task interaction.



M2
石居史帆
Identity-in-interaction in L2 Japanese Talk: Epistemic Stance and Identity Categories
【概要】日本人と日本語学習者の相互行為における認識的スタンスについて、その特徴を考察する。またアイデンティティとの関係性についても考察する。



尾﨑祐真
ユーザー視点から見たツールの使用フロー ~実験ツールの全体像と操作手順の解説~
【概要】本発表では、実験で使用するツールの全体像とユーザーがツールを使用する際の具体的な手順について説明する。まず、ツールの主要機能とその設計意図を紹介する。次に、ユーザーがどのようにツールを操作するかをステップごとに解説する。また、別研究の予備実験から得られたフィードバックに基づき、操作手順の改善点についても言及する。最後に、今後のツールの改良の方向性について述べる。



春山洸陽
Respecifying Accommodation in L2 interaction: Interactional Competence of Relative Expert Speakers
【概要】国際学会で新たに得た知見をもとにL2会話における英語熟練者の初級学習者の理解促進のためのInteractional Competenceの発達について再分析を行い、そのデータから先行研究での知見に新たな視点を加えることを提案する。



M1
魏婧云
中国語母語の日本語学習者による「A(っ)Bり」型オノマトペの使用実態―日本語母語話者との比較から―
【概要】本研究は、各種のオノマトペ形態のうち、ABAB型に次いで頻度が高く、かつ、中国語に同様の形態が存在しない「A(っ)Bり」型オノマトペに注目する。CLJとJNSが多用する「A(っ)Bり」型オノマトペ語形や、「A(っ)Bり」型オノマトペの品詞用法を調査する。



牟虹妮
中国語母語の日本語学習者による「と+動詞」の使用実態―JNS /CLJ差に注目しー
【概要】本研究では、I-JASの発話データを用い、日本語母語話者(JNS)と中国語母語の日本語学習者(CLJ)による「と+動詞」表現の使用実態を調査した。 まず、全体頻度について言うと、JNSの平均使用量は50.68回、CLJの平均使用量は22回で、CLJの過少使用が確認された(p<.001)。研究では、あわせて、「と」の機能別頻度調査や、用例の分類などを試みた。本研究で得られた結果は、CLJを対象とする日本語教育における助詞指導の改善に一定のヒントになると思われる。



李思帆
A Synthesis of Literature Reviews on the Practicality of TRPG
【概要】This article contains mostly the summary of literature review on the previous appliance of TRPG on class or as off-class activities.



M特別研究学生
陳俊彬(北京外大M2)
話し言葉における中国人日本語学習者によるアスペクト標識「ている」の使用実態 -I-JAS と B- JAS の統合分析の視点から-
【概要】「ている」はアスペクト標識の一つとして多様で複雑な用法を持っている。初級段階から導入される文法項目であるにもかかわらず、初級・中級レベルの学習者だけでなく、上級学習者の使用にも問題が散見される。「ている」の研究はすでに広くなされているが、多くは横断データを用いたもので、かつ、書き言葉の分析が中心であった。そこで、本研究は、横断データと縦断データを統合解析するという新しい方針のもと、話し言葉における中国語母語の日本語学習者(CLJ)による「ている」の使用を分析した。その結果、(1) CLJ が使用する「V+ている」のタイプ数とトークン数はともに学年進行につれて線形的に増加すること、(2) 4年目の時点でタイプ数は母語話者(JNS)に近接すること、(3) トークン数は JNS に届かないこと、などが明らかになった。これらの知見をふまえ、今後は、学習者の「ている」習得プロセスのモデル化を試みる予定である。



 

2024年4月18日木曜日

2024.4.26 神戸大国際文化学研究科外国語教育コンテンツ論コース2024年度第1回集団指導

 神戸大学大学院国際文化学研究科外国語教育コンテンツ論コースでは、下記の要領で、2024年度第1回集団指導を行います。コース所属学生13名全員がポスター発表を行い、参加者と意見交換をします。
 コース外からの聴講も歓迎します。希望者は、石川(iskwshin@gmail.com)宛に、前日までにご連絡ください。

                    記
日時: 2024年4月26日(金)10:20~12:10
会場: 神戸大学国際文化学研究科鶴甲第1キャンパスD503教室(※昨年度と異なります)
発表形式:ポスター発表

プログラム
10:20~11:00 A組 陳迪・岡本・飯島・石居・魏・尾崎・陳俊彬
11:00~11:40 B組 中村・廉・Shimamoto・春山・牟・李
11:40~12:00   新任教員による小講演

鶴甲第1キャンパス

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小講演

講師 佐藤健教授(2024年4月ご着任)
演題 「言語とメディアと闘争と」
概要 これまで外国語としての英語習得におけるメディア利用の効果と学習者要因について研究してきました。その研究内容を概覧しつつ、現在の関心についてお話ししたいと思います。また、私の研究の道のりは平坦ではなく、寄り道と闘争の連続でした。その歴史についても共有します。




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大学院発表タイトルと概要

D3 陳 迪 「漢語動名詞の連体修飾後続要素に関する調査」
本研究は、日本語学習者にとって理解しやい漢語VNの連体修飾後続要素の使い分け基準を作成するため、動詞型?名詞型?形容詞型の連体修飾後続要素の典型性を調査した上で、連体修飾後続要素に影響を及ぼす要因を探索する。



D3 岡本真砂夫 「英語プロソディ指導の縦断的研究:小学校教室での実践から」
第5章「インタビューテスト回答文の分析」の途中経過について発表する。定型文においてピッチレンジ,fluencyに学期ごとの有意な差はなかったが,回答文においては有意な差が見られた。また回答文におけるチャンクによっては,核強勢が改善させる可能性が示唆された。



D3 中村弘子  「日本人大学生の性格?情意要因が英語発話時の韻律的特徴に与える影響―生理学的および音響学的考察」
本発表では単語レベルの分析に焦点を当て、性格 情意要因が英語発話時の語アクセントに与える影響について考察する。



D1 David Shimamoto "L2 Interaction in the Simulated Wild: A Conversation Analytic Study of Task Phases"
This research plan adopts Conversation Analysis Methodology to investigate L2 interactional practices at an experiential language learning institution. It takes particular interest in how interaction unfolds during the three main phases of role-play tasks: pre-task, during task, and post-task. 



D1 飯島真之  「現代英語におけるスタンス表出-コーパス調査に基づいて-」
後期課程では、現代英語、英語学習教材、及び学習者における英語スタンス表現を考察する。当日は、研究全体の概要を発表する。また、事前研究として、日本人学習者が使用する人称代名詞「I」の使用量に影響する学習者要因についても部分的に報告する。



D1 廉沢奇  「コーパス調査に基づく現代日本語における オノマトペの用法解明と日本語教育への応用」
本発表では、博士論文全体の概観と修士論文との違いについて述べるとともに、研究の中心であるオノマトペの特定に焦点を当て、新しいオノマトペ調査方法を考案し、事前調査としてABAB型についての調査結果を紹介する。最後に、今後の研究展開について説明する。



M2 石居史帆 "Identity-in-interaction in L2 Japanese Talk: Identity category use for account"
理由づけのためのアイデンティティカテゴリーの使用の一例について、会話分析の視点を踏まえて考察する。



M2 尾﨑祐真 「音声認識方法の検討  ~仕組みの検討から高校生を対象にした予備実験~」
ツールの音声認識機能において仕組みの検討を行いました。また本調査前の予備実験として、高校二年生を対象に実際に音声認識を試していただき、日本人高校生の英語発話がどの程度正確に認識されるかを試しました。



M2 春山洸陽 "Reusing and Adjusting Shared Interactional Histories in Task-based Roleplays"
TGGにおいて学生が行うひとつのロールプレイ活動の始まりから終わりまでの様子をLongitudinal CAの手法を用いて分析を行った。タスク活動の前半においてグループ内のある学生が行うタスク中に共有された言語資源が、後半の同グループ内の別の学生によって、タスク遂行のために使用されたデータの分析内容について発表する。



M1 リ シホ "Conversation Analysis through TRPG" 
The concept of TRPG and how it differs from the traditional role-playing. How to use TRPG to do conversation analysis.


M1 牟 虹妮  「中国の日本語学習者における「と思う」の習得過程」
中国人学習者は「と思う」を使用する時、不自然な用法が散見される。「と思う」の不適切使用には、L1干渉 教育影響など、複合的な要因を探求する。



M1 魏 婧云 「「オノマトペ+する」の使用実態:母語話者コーパスと学習者コーパスの分析に基づいて」
研究の全体像を紹介します。研究の背景と目的、そしてこれから取り組む予定の研究の概要を説明します。また?「書き言葉データから学習者の使用実態」という部分の内容を紹介します。



M2 特別研究学生(北京外大M)陳俊彬 「日本語話し言葉におけるアスペクト標識「ている」の使用実態ー母語話者コーパスと学習者コーパスの分析に基づいて」
「ている」の用法は多彩で複雑である。教育現場では初級段階から導入される文法項目の一つである。しかし、初級、中級レベルの学習者だけでなく、上級学習者の「ている」の使用も問題が散見される。従来の研究を概観すると、母語話者研究 学習者研究とも、書き言葉をデータとする研究が多数を占め、オンライン処理が求められる話し言葉における分析はまだ十分とは言えない。よって、中国人の話し言葉の産出データを縦断的に調査し、課題を明らかにする必要がある。



2024年2月22日木曜日

2024.2.22 新年度集団指導予定表(案)

最終更新日 2024/4/3

コース学生各位

新年度の行事予定表です。今後、諸般の事情により変更される場合がありますのでご注意ください。


2024年度在籍予定学生数
 D3 3名(陳、中村、岡本)
 D1 3名(飯島、廉、Shimamoto)
 M2 3名(石居、春山、尾崎)
 M1 3名(魏、牟、李)
 M特別研究生 2名(前期:陈、後期:黄)
 以上 14名


2024年度集団指導予定表(案)
金曜1時間目または1-2時間目(原則として★変更 D503 ★)
※下記は予定であり、今後変更の可能性があります

ポスターの場合の組み合わせ(例)
同期の発表も聞けるように以下のようにペアリングします。
A組 陳・岡本・飯島・石居・魏・尾崎
B組 中村・廉・Shimamoto・春山・牟・李

第1回集団指導  4/26(金) 1020~1210 全員ポスター
A 6人 1020~1100
B 6人  1100~1140
新任教員小講演 1140~1200


第2回集団指導     ★修正★ 6/28(金)1040~1210 全員ポスター
A 6人 1040~1120
B 6人  1120~1200


第3回集団指導     7/26(金)1040~1210 全員ポスター
A 6人 1040~1120
B 6人    1120~1200


コロキアムⅢ       11/8(金)


第4回集団指導   11/29(金) 1000~1210
D1-D2 3人 口頭発表 1000~1045(10+5分×3=45分)
M2 3人 口頭発表 1045~1130 (同上)
M1 3人+D3 3人 ポスター 1130~1200


コロキアムⅠ&Ⅱ      1/17(金)&1/24(金)


第5回集団指導・修士最終試験 1/31(金)
M2 3人 口頭発表 1000~1100(15+5分×3=60分)
M1+D1 6人 ポスター 1100~1200 (※D3はなし) 

2024年2月1日木曜日

2024.2.2 第5回集団指導・修士最終試験

下記、無事に終了しました。M2の3人、2年間お疲れさまでした。

外国語教育コンテンツ論コース2023年度第5回集団指導・修士最終試験

日時 2024/2/2(金)
会場 D615教室(対面)

1000~1030  ポスター発表(M1:2人、D2:3人)休憩

【集団指導】
D2 岡本真砂夫「英語プロソディ指導の縦断的研究:小学校教室での実践から」
第5章では,インタビューテストにおいて児童が答えた内容の音響音声分析を行い,定型文におけるピッチ曲線,フォーカルプロミネンス曲線との比較を行う。またピッチレンジ,fluencyを集約し,全体の傾向を探る。第6章にて総合考察,第7章にて英語教育への示唆を提案する。

D2 中村弘子「日本人大学生の性格・情意要因が英語発話時の韻律的特徴に与える影響―生理学的および音響学的分析」
博士論文の第6章、第7章に相当する本調査の分析方法等に関する「計画」や「課題」について発表する。

D2 陳迪「Problems with the Use of Sino-Japanese Homographs in the Output of Chinese Learners of Japanese: An Investigation Using Diverse Corpus Data」
In this study, we combined learner corpus, native speaker corpus, spoken language corpus, and written language corpus to compare the patterns of Sino-Japanese homograph usage between Chinese Learners of Japanese (CLJ) and Japanese native speakers (JNS). After clarifying the problems with the use of homographs by CLJ, we reveal the reality of L1 interference from the Chinese language.

M1 春山洸陽「Active engagement through orienting shared interactional history」
タスクベースの英語使用環境における1日の日本人初級英語学習者のインタラクションを縦断的に追跡し、分析を行った。同じ相手との相互作用の経験のなかで共有した言語資源をその後の相互作用において使用することでよりアクティブな会話参加の様子を見せた事例の分析結果と関連する先行研究について発表する。

M1 尾﨑祐真「英文の誤り検出方法の検討 ~類似度計算を用いて~」
英文の誤り分析の手法で今回は類似度計算を取り上げ、それぞれの手法の違いについて単語的誤りの分類により、どのように類似度の値に変化があるかについて比較・検討した。また今後の研究の予定について報告する。



1040~1210 M2修論最終試問(30分×3名=90分)
【修論・修了レポート最終審査公聴会】

修了生の3人


1040-1110
M2 廉沢奇「日本語日常会話におけるABAB型オノマトペ―母語話者・学習者コーパス調査に基づいて―」
本研究は習得が難しいとされるABAB型オノマトペについて、コーパス言語学の手法を用い、日常会話に絞って、(1)まず学ぶべき重要語、(2)音と意味の関係性、(3)学習者の使用実態、(4)教材のあり方について調査を行い、今後のオノマトペ教育に提案した。



1110-1140
M2 飯島真之「現代英語における確信度副詞―コーパス研究結果の教育的応用を目指して―」
英語における確信度副詞(ADC)(certainly、definitely、probably、maybe等)の概要や研究課題を概観し、コーパス言語学の手法を用いて、(1)現代英語、及び(2)教育的視点の2観点から、ADC使用を考察する。また、研究から得られた教育的示唆についても議論する。



1140-1210
M2 佐藤菜月
「音声変化に焦点を置いた発音指導におけるカタカナ表記とその活用」