2025年6月21日土曜日

2025.6.26 外国語教育コンテンツ論コース2025年度第2回集団指導

2025.6.27 神戸大学国際文化学研究科外国語教育コンテンツ論コース 2025年度第2回集団指導

日時:6月27日(金)10:40~12:10
場所:D503(第1回の時と同じ)
発表形態:全員ポスター発表
進行方法:A組とB組に分ける(前回と異なります)
  10:40~11:20 A組 廉・魏薇・Lee・益田・Fu(5名)
  11:20~12:00 B組 飯島・Shimamoto・魏婧云・八並、黄(5名)

A組

D2 廉沢奇「日本語教育におけるオノマトペ誤用の分類および診断フレームワークの提案─ コーパス産出に基づく網羅的分析─」
今回の発表は、今後のオノマトペ誤用分析のために、800例の学習者の産出に基づく階層的誤用分類を提案した上で、重なりを防ぐ誤用診断のフローチャートを考案した。これにより、オノマトペ誤用分析の正確性を向上させ、今後のオノマトペ研究の基準になると期待される。

D1 魏薇「キーワード字幕が中国⼈⽇本語学習者の語彙習得に与える影響とその最適条件の検討」
本研究では、中国⼈中級⽇本語学習者を対象に、キーワード字幕が語彙習得に与える影響と、最も効果的なキーワード字幕の提示条件を明らかにする。

M2 Lee  “Footing in Frame: Understanding Participant Roles in TRPG Interaction”
Introducing the basic concept of footing and keeps on emphasizing the movement within footing and positions TRPG as the interactional context.

M1 益田拓実「日本語母語の英語学習者および英語母語話者による作文中でのテンス・アスペクト使用パタンの比較ー学習者コーパスに基づく研究ー」
英語ライティングにおいては、動詞のテンスやアスペクトを正しく使用することが重要になるが、初級から中上級の段階にある日本語母語の学習者がそれらをどの程度自然に使用できているかは必ずしもはっきりしない。そこで、本研究では、Kroeger(2005)、Boland (2006)などの定義をふまえ、調査対象とするテンス・アスペクトを定め、学習者コーパスICNALEにおける使用実態を計量的に調査した。その結果、習熟度の上昇につれて、使用量が上昇するもの、減少するもの、また、母語話者の使用頻度に近づいていくもの、乖離していくものなど、いくつかのグループに分けられることが確認された。得られた知見は、英語教材の開発や教授内容の精選に一定の意義を持つと考える。

FU GANG「日本語・中国語母語の英語学習者および英語母語話者による英作文中での対比型連結副詞類の使用実態ー学習者コーパスに基づく量的研究ー」H&H(1976)とLiu(2008)により、12種の対比型連結副詞を抽出し、ICANLEコーパスを用いて量的研究を行う

B組

D2 飯島真之「現代英語における重要ブースター・ヘッジの考察:COREコーパスのレジスター別頻度調査に基づいて」
英語における多様なヘッジやブースター(Hyland, 2019他)を対象に、COREコーパスを用いた33種のレジスター別頻度調査を実施することで、レジスタータイプ別に高頻度かつレジスター間頻度安定性の高い重要表現の特定とその考察を実施する。

D2 Shimamoto David Enacting the Task before it Happens: Using Membership Categories to Achieve Embedded Rehearsals
This presentation employs Membership Categorization Analysis (MCA) and Conversation Analysis (CA) to examine how educators assist learners in rehearsing and understanding the expectations of a task. Analysis demonstrates how participants use shifts in pairs of membership categories (e.g., from instructor-learner to server-customer) to embed a rehearsal within the larger activity of giving pre-task instructions. 


M2 魏婧云「日本語学習者のための目的別・段階的別「AっBり」型オノマトペの選定」
本研究では、書き言葉・話し言葉のコーパスデータを用い、使用頻度と場面の傾向から「初級・中級・上級」それぞれの習熟段階に応じて導入すべき語を選定する。結果をふまえながら、効果的な語彙指導の在り方を考察する。


M1 八並航大「オンライン英会話とAIとの音声対話を用いた学習の比較:」
WTCへの影響と学習効果の検証" 本研究では、AIチャットとオンライン英会話の2グループで英語スピーキング練習を行い、WTC(trait・state)とスピーキング力を測定する。traitとstate両方のWTCを評価することで、学習法や話題がWTCやスピーキング力に与える影響を検証する。」


M研 黄悦斉「学習者の書き言葉に見る語種構成の変化―B-JASコーパスのSW1・SW2データを用いて―」
本研究では、B-JASコーパスにおける作文調査(SW)において、中国人日本語学習者(以下、CJL)16名が使用した語彙を対象に、3種の語種の構成比、個人間でのばらつきが 4 年間でどのように変化するかについて明らかにしたい。