神戸大学国際文化学研究科外国語教育論講座外国語教育コンテンツ論コース
2017年度第3回集団指導
日時:2017年7月28日(金) 08:50~13:00
場所:鶴甲第1キャンパスD615教室
〇博士後期課程学位論文指導演習(15分+5分=20分)
0850-0910 張昆 D3 「加工音声による第1音節にストレスを置く中国語非軽声2音節語の知覚実験」
今回の発表では、1つの音節を複製して2音節語を作成した上、第2音節の調形とレジスターだけを変化させた加工音声を材料として、知覚実験5の本実験を行い、調形またはレジスターが2音節語ストレスへの影響を明確にすると考えている。
0910-0930 渡邉 綾 D3 Changes in the use of the microphone gesture
前回は繰り返し使用されるmicrophone gestureの教室会話における様々な機能について、初期のデータから発表した。今回の発表では、中期と後期のデータからmicrophone gestureの機能の変化をデータを基に発表する。
0930-0950 張晶鑫 D1「中国人日本語学習者のオノマトペの使用特性―日本語母語話者及び韓国語・英語母語話者との比較から―」
母語話者及び他の外国人日本語学習者と比較しながら,中国人日本語学習者のオノマトペ使用特性を探る
〇博士前期課程研究指導演習(10分+5分=15分)
0950-1005 東里玖 M2「英語の単純相と進行相の理解度テストと実験デザインについて」
前回の反省を踏まえて作り直した英語の単純相と進行相の理解度テストと本論文で示す実験のデザインを発表します。
1005-1020 中西淳 M2「日本人英語学習者のライティングにおける前置詞in, on, atの使用傾向」
日本人英語学習者がどのように前置詞を使用しているか検証するため,前置詞in, on, atをサンプルとして,それらがどの程度多様な意味合いで使用されているかを実証的に調査した。
(休憩)
1030-1045 北代尚之 M2「データベース作成のための音節の調査」
データベースに反映するための、洋楽歌詞にみられる音節調査について
1045-1100 呉 琪 M2「福州方言話者の日本語ナ、ラ、タ、ダ行音混同研究ーアンケート調査の結果および考察ー」
方言話者の個人要素と発音、聴取に関する意識が中国語標準語と日本語学習にどのような影響を与えるかを調べるために、アンケート調査を実施しました。今回はその結果について発表させていただきます。
1100-1115 張鄒慎 M2「中国人日本語学習者における動詞活用形アクセントについてー音響分析(三)」
前回の発表では学習者(CL)と母語話者(JN)のピッチレンジの区別について検討した。今回はまず前回の続きとして音声を確認しながらピッチレンジの内容を補足し、また、JNとCLのピッチパターンについて紹介する。
1115-1130 陳源浩 M1「日本人中国語学習者における二音節語の声調の発音について」
日本人中国語学習者の声調の発音問題を二音節語レベルで取り扱い、ピッチレベルの変動による声調の調類の混同という新しい視点から学習者の声調の発音問題を検討する。
1130-1145 程 楊 M1「日本語ノンバーバル発話の音響的特徴による発話機能分類ー「エ」系詞を中心にー」
今回の集団指導においては、自分の研究テーマの位置づけ、及び先行研究のまとめについて簡単に紹介させていただき、更に研究方法と『日本語話し言葉コーパス』の一部のデータを用いた分析結果について報告いたします。
(休憩)
1155-1210 Zachary Nanbu M1「Paired EFL Language Test Interaction」
現在、KTOPというデータコーパスを使用して研究を進めている。今回の発表では、KTOPについて紹介し、OPIとpaired language testに関する文献をレビューする。
1210-1225 鄧琪 M1「中国人日本語学習者の外来語使用に対する一考察 ―「多言語母語の日本語学習者横断コーパス」を用いた調査をふまえて―」
本研究は中国人日本語学習者のための外来語指導の必要性を検証するため,「多言語母語の日本語学習者横断コーパス」(I-JAS)を用い,中国人学習者の外来語の使用特性について考察する。具体的には,(1)頻度・(2)分散度・(3)難易度・(4)一致度という4つの観点から,中国人学習者と母語話者,また,中国人学習者の各習熟度の間にどのような差異があるかを考察する。
1225-1240 隋詩霖 M1「日本語学習者による「私が望む日本語教材」作文の収集と分析」
日本語教材の在り方を考える上で,学習者自身のニーズや意向をふまえることは重要である。本研究では,中国人上級日本語学習者15名に,アンケート調査を加え,「私が望む日本語教材」をテーマにして,800字程度の作文を書いてもらい,集まったデータを語彙分析することで,学習者の教材へのニーズや要望を明らかにした。
1240-1255 房韵 M1 「Self-repair in Paired Speaking Test: the Case of KTOP」
今回はKTOPコーパスの紹介、self-repair(自己修復)に関する先行研究及び今後の研究計画などについて発表させていただきます。
1255-1300 諸注意・解散
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今後の予定
第 1 回集団指導 4 月 28 日(金)
第 2 回集団指導 6 月 30 日(金)
第 3 回集団指導 7 月 28 日(金)
第 4 回集団指導 10 月 27 日(金)
コロキアム 3 11 月 10 日(金)
第 5 回集団指導 2018 年 1 月 26 日(金)*
(*修論試問/博論審査/コロキアム 1,2 を同日開催予定)
(諸注意)
・本コースでは,集団指導を研究内容に対する指導の場に加え,学会における口頭発表の
実地訓練の場と位置付けている。ゆえに,指導教員の助言を受け,十分な準備・練習・予
行を行って本番の発表に臨むこと。発表時間は厳守されたい。機器操作については事前に
念入りに練習しておくこと。留学生は日本語についても十分な指導を受けておくこと。
・発表時には,レジュメを配布すること。レジュメ冒頭には,「論文全体の目次(案)」,
「業績報告」(※該当の場合のみ),「前回指導への対応」を明記すること。
・参加者全員(教員・院生・研究生とも)がコメントカードに感想を記入し,各々の発表
に対する相互フィードバックを行うこと。
・発表予定学生は,各回集団指導の 1 週間前までにオンラインフォームより題目と概要を
届け出ること。遅れた場合,発表を認めない。
・事情により発表できない場合は,指導教員に早めに申し出て指示を受けること。
・詳細はコースブログで確認されたい。なお,記録と広報のために学生名・発表題目・発
表風景写真が掲載される。支障ある場合は,事前にコース代表に申し出ること
http://kugiclscontents.blogspot.jp/