2017年4月25日火曜日

2017.4.28 第1回集団指導

神戸大学国際文化学研究科外国語教育論講座外国語教育コンテンツ論コース
2017年度第1回集団指導

日時:2017年4月28日(金) 09:40~12:10
場所:鶴甲第1キャンパスD615教室

博士後期課程学位論文指導演習(15分+5分=20分)
09:40~10:00
張 昆(D3)「第1音節にストレスを置く中国語非軽声2音節語の音響的特徴-対比ストレス研究結果から得たヒントを応用した再検討-」
概要:対比ストレス研究結果から得たヒントを応用し、第1音節にストレスを置く中国語非軽声2音節語の音響的特徴を明確にする。

10:00~10:20 
渡邉 綾(D3)「Turn-taking and methods of next speaker selection」
概要:日常会話や教室会話など複数人が参加する会話の中で、どのように話者交替(turn-taking)が行われるのかについて、これまで様々な報告がされてきた。今回の発表では、特に次話者選択(next speaker selection)の方法に注目し、言語・非言語資源を使ってどのように行われるのかを先行研究とデータを基に発表する。

10:20~10:40 
張 晶鑫(D1)「現代日本語における「スル」化オノマトペの語彙構造の再考―BCCWJを用いた計量的調査をふまえて―」
概要:日本語オノマトペは一般に副詞として使われているが,「ゆっくりする」のように「スル」を伴って動詞として使われる語もある。問題になるのは,どのようなオノマトペが「スル」化でき,どのようなオノマトペができないのかという点である。そこで,本研究は,現代日本語書き言葉均衡コーパス(BCCWJ)を用い,どのようなオノマトペが「スル」化できるかという判別モデルの構築とその語彙構造の解明を試みた。その結果,高頻度オノマトペに限って言えば,スル化比率が高く,「φスル」「トスル」「φ・トスル」「スル化しない」の4グループに分かれ,それぞれについての説明モデルを構築した。また,アスペクトに基づいて「スル」化したオノマトペを3つの意味タイプに分類できることが確認された。


博士前期課程研究指導演習(10分+5分=15分)
10:50~11:05
中西 淳(M2)「日本人英語学習者の前置詞in, on, atの使用傾向―コロケーションに注目して―」
概要:主要前置詞であるin, on, atの3語クラスターに注目し、日本人英語学習者の前置詞使用傾向の特定を試みた。

11:05~11:20
張 鄒慎(M2)「中国人日本語学習者における動詞活用形アクセントについて―進捗報告と知覚実験」
概要:今回の集団指導では三つの発話実験と二つの知覚実験の進捗状況を報告し、自然度に関わる知覚実験の手順やその結果の一部を紹介する。

11:20~11:35
北代 尚之(M2)「洋楽データベース構築のための音素の調査」
概要:前発表時の調査結果、有名なネイティブによるスピーチの音素の調査、授業実践で使用した私家の洋楽の音素の調査などの報告。

11:35~11:50
東 里玖(M2)「日本人英語学習者の進行相の学習支援を目的とした教材作成について」
概要:今回の発表では、日本語英語学習者の進行相の学習支援のために修正した認知図式を示します。

11:50~12:05
呉 琪(M2)「福州方言話者の日本語ナ、ラ、タ、ダ行音混同研究-生成実験の結果および考察-」
概要:予備実験の結果を整理した上、本実験を行いましたので、今回の発表は本実験の生成実験の結果および考察について紹介させていただきます。

12:05~12:10
諸連絡

※今後の集団指導予定
●2017年度集団指導について
第1回集団指導 4月28日(金)  第2回集団指導  6月30日(金) 
第3回集団指導 7月28日(金)  第4回集団指導   10月27日(金) 
コロキアム3  11月10日(金) 第5回集団指導 2018年1月26日(金)*
(*修論試問/博論審査/コロキアム1,2を同日開催予定)

(諸注意)
・本コースでは,集団指導を研究内容に対する指導の場に加え,学会における口頭発表の実地訓練の場と位置付けている。ゆえに,指導教員の助言を受け,十分な準備・練習・予行を行って本番の発表に臨むこと。発表時間は厳守されたい。機器操作については事前に念入りに練習しておくこと。留学生は日本語についても十分な指導を受けておくこと。
・発表時には,レジュメを配布すること。レジュメ冒頭には,「論文全体の目次(案)」,「業績報告」(※該当の場合のみ),「前回指導への対応」を明記すること。
・参加者全員(教員・院生・研究生とも)がコメントカードに感想を記入し,各々の発表に対する相互フィードバックを行うこと。
・発表予定学生は,1週間前に題目・概要をオンラインで届け出ること。遅れた場合,発表を認めない。
・事情により発表できない場合は,指導教員に早めに申し出て指示を受けること。