2025年7月13日日曜日

2025.7.25 2025年度第3回集団指導

神戸大学国際文化学研究科外国語教育論講座外国語教育コンテンツ論コースでは、以下の概要で、本年度の第3回集団指導を行います。

これまでと同じく、学内の方は、申し込み不要で自由に参観いただけます。学外者で参観希望の方は、前日までにiskwshin@gmail.comまで連絡の上参観ください。


日時:7月25日(金)9:00~12:00(開始時間が早くなります)

場所:D510教室(前回と異なります)

スゲジュール(発表10分+質疑応答5分):


D2飯島 9:00-9:15 (司会:牟)
「日本人英語学習者のブースター・ヘッジ使用:ICNALEを活用した頻度調査を踏まえて」
英語における主張の強弱調整等に関与するヘッジやブースターについて、日本人学習者の使用特徴を、学習者コーパスであるICNALEを活用し、習熟度差を踏まえ考察する。また、習熟度別日本人学習者と職業背景別母語話者間における比較も行う。


D2廉 9:15-9:30(司会:飯島)
「オノマトペの動詞化に関与する要素の特定-新たな手法の試み-」
新たな分類手法を探すために、オノマトペの用法を例に、教師なし手法と教師あり手法を比較した。結果的に、教師あり手法は教師なし手法より客観性が高く、オノマトペの動詞化用法はオノマトペ側の要因の中、形態パタン・長音・濁音などと関連あると示されている。


D2 Shimamoto 9:30-9:45(司会:廉 )
"Embedded task rehearsals: Using membership categories to achieve a shift in pre-task objectives"
Adopting Conversation Analysis and Membership Categorization Analysis, this presentation examines how participants achieve a rehearsal of server-customer role-plays within the flow of giving and checking understanding of task instructions. Analysis will highlight the categorial work involved in making a mutually recognizable switch between the relational pairs instructor-learner and server-customer. 


D1 魏薇  9:45-10:00(司会:Shimamoto)
「キーワード字幕が中国人日本語学習者の語彙習得に与える影響とその最適条件の検討」
中国人中級日本語学習者を対象に、キーワード字幕が語彙習得に及ぼす効果を実証的に検証することである。


M2魏婧云 10:00-10:15(司会:魏薇)
「AっBり」型オノマトペ音韻パタンの確定 ―NSコーパスに基づいて―」
本研究は、現代日本語で多用される「AっBり」型オノマトペのA要素とB要素について、NSコーパス(BCCWJ・CEJC)を用いて典型的な音韻パタンを解明することで、学習者への指導の一助とする。


M2牟 10:15-10:30(司会:魏婧云)
「中国語母語の日本語学習者による同格の「という」の使用実態―JNS/CLJ差に注目して―」
現代日本語における「という」の同格用法は日本語学習者にとって複雑な構造として習得しにくい。中国語母語の日本語学習者による同格の「という」の使用実態を調査し、今後の日本語指導改善のヒントを得る。

(休憩)

M2李 10:40-10:55(司会:八並)
"Footing shift inside of storytelling in TRPG"
From the lens of “Footing” presented by Goffman, this presentation focuses on how footing first adapts itself in CA context and how TRPG represent it during its storytelling.


M1 益田 10:55-11:10(司会:李)

「英語・日本語母語話者による英作文における動詞のテンス・アスペクトの多様性の実証的研究ー学習者コーパスに基づく研究ー」
日本人英語学習者(JLE)を含むEFL学習者と英語母語話者(ENS)のテンス・アスペクトの使用実態を学習者コーパスICNALEのデータを用いて計量的に調査した。また、クロス表に対して対応分析を実施し、母語話者と学習者、テンス・アスペクトの相関関係を分析した。


M1 Fu  11:10-11:25(司会:益田)
「日中韓英の4言語母語話者による日本語作文中の逆接型接続詞の使用実態ー学習者コーパスに基づく量的研究ー」
市川(1978)を参照し、逆接型接続詞の使用実態を調査する。母語別、習熟度別、またそれぞれの相互関係を考察し、教育的示唆を得る。


M1 八並 11:25-11:40(司会:Fu)
「オンライン英会話とAIとの音声対話を用いた学習の比較:WTCへの影響と学習効果の検証」
本研究では、AIチャットとオンライン英会話の2グループで英語スピーキング練習を行い、WTCの変動を測定する。学習法や話題、その他何がWTCに影響を与えているのかを検証する。


※特別研究生(神戸大協定校からの交換留学生)より離日のメッセージ
 華中師範大M:黄悦斉さん(2024/10より約1年間在籍)
 北京外大M:陳墨林さん(2025/4より4か月間在籍)



2025年6月21日土曜日

2025.6.26 外国語教育コンテンツ論コース2025年度第2回集団指導

2025.6.27 神戸大学国際文化学研究科外国語教育コンテンツ論コース 2025年度第2回集団指導


日時:6月27日(金)10:40~12:10
場所:D503(第1回の時と同じ)
発表形態:全員ポスター発表
進行方法:A組とB組に分ける(前回と異なります)
  10:40~11:20 A組 廉・魏薇・Lee・益田・Fu(5名)
  11:20~12:00 B組 飯島・Shimamoto・魏婧云・八並、黄(5名)

A組

D2 廉沢奇「日本語教育におけるオノマトペ誤用の分類および診断フレームワークの提案─ コーパス産出に基づく網羅的分析─」
今回の発表は、今後のオノマトペ誤用分析のために、800例の学習者の産出に基づく階層的誤用分類を提案した上で、重なりを防ぐ誤用診断のフローチャートを考案した。これにより、オノマトペ誤用分析の正確性を向上させ、今後のオノマトペ研究の基準になると期待される。



D1 魏薇「キーワード字幕が中国⼈⽇本語学習者の語彙習得に与える影響とその最適条件の検討」
本研究では、中国⼈中級⽇本語学習者を対象に、キーワード字幕が語彙習得に与える影響と、最も効果的なキーワード字幕の提示条件を明らかにする。



M2 Lee  “Footing in Frame: Understanding Participant Roles in TRPG Interaction”
Introducing the basic concept of footing and keeps on emphasizing the movement within footing and positions TRPG as the interactional context.



M1 益田拓実「日本語母語の英語学習者および英語母語話者による作文中でのテンス・アスペクト使用パタンの比較ー学習者コーパスに基づく研究ー」
英語ライティングにおいては、動詞のテンスやアスペクトを正しく使用することが重要になるが、初級から中上級の段階にある日本語母語の学習者がそれらをどの程度自然に使用できているかは必ずしもはっきりしない。そこで、本研究では、Kroeger(2005)、Boland (2006)などの定義をふまえ、調査対象とするテンス・アスペクトを定め、学習者コーパスICNALEにおける使用実態を計量的に調査した。その結果、習熟度の上昇につれて、使用量が上昇するもの、減少するもの、また、母語話者の使用頻度に近づいていくもの、乖離していくものなど、いくつかのグループに分けられることが確認された。得られた知見は、英語教材の開発や教授内容の精選に一定の意義を持つと考える。



FU GANG「日本語・中国語母語の英語学習者および英語母語話者による英作文中での対比型連結副詞類の使用実態ー学習者コーパスに基づく量的研究ー」H&H(1976)とLiu(2008)により、12種の対比型連結副詞を抽出し、ICANLEコーパスを用いて量的研究を行う


B組

D2 飯島真之「現代英語における重要ブースター・ヘッジの考察:COREコーパスのレジスター別頻度調査に基づいて」
英語における多様なヘッジやブースター(Hyland, 2019他)を対象に、COREコーパスを用いた33種のレジスター別頻度調査を実施することで、レジスタータイプ別に高頻度かつレジスター間頻度安定性の高い重要表現の特定とその考察を実施する。



D2 Shimamoto David Enacting the Task before it Happens: Using Membership Categories to Achieve Embedded Rehearsals
This presentation employs Membership Categorization Analysis (MCA) and Conversation Analysis (CA) to examine how educators assist learners in rehearsing and understanding the expectations of a task. Analysis demonstrates how participants use shifts in pairs of membership categories (e.g., from instructor-learner to server-customer) to embed a rehearsal within the larger activity of giving pre-task instructions. 




M2 魏婧云「日本語学習者のための目的別・段階的別「AっBり」型オノマトペの選定」
本研究では、書き言葉・話し言葉のコーパスデータを用い、使用頻度と場面の傾向から「初級・中級・上級」それぞれの習熟段階に応じて導入すべき語を選定する。結果をふまえながら、効果的な語彙指導の在り方を考察する。




M1 八並航大「オンライン英会話とAIとの音声対話を用いた学習の比較:」
WTCへの影響と学習効果の検証" 本研究では、AIチャットとオンライン英会話の2グループで英語スピーキング練習を行い、WTC(trait・state)とスピーキング力を測定する。traitとstate両方のWTCを評価することで、学習法や話題がWTCやスピーキング力に与える影響を検証する。




M研 黄悦斉「学習者の書き言葉に見る語種構成の変化―B-JASコーパスのSW1・SW2データを用いて―」
本研究では、B-JASコーパスにおける作文調査(SW)において、中国人日本語学習者(以下、CJL)16名が使用した語彙を対象に、3種の語種の構成比、個人間でのばらつきが 4 年間でどのように変化するかについて明らかにしたい。




2025年3月19日水曜日

2025.4.25 外国語教育コンテンツ論コース2025年度第1回集団指導

表記を開催しました。M1/D1にとっては入学後すぐの発表でしたが、それぞれ自身の研究の方向を定めた発表


第1回集団指導
日時:4月25日(金)10:20~12:10
場所:D503
発表形式:全員ポスター発表
 進行方法:A組とB組に分ける
 10:20~11:00 A組 飯島・魏薇・魏婧云・李・付・陳
 11:00~11:40 B組 廉・Shimamoto・牟・益田・八並・黄

<学生発表リスト>

D2
Shimamoto David Orienting to “Open” Class Repair Initiation in Pre-task Instruction-giving Sequences
"Open" class repair initiators (e.g., "What?" and "Huh?") can be ambiguous methods of addressing a communication breakdown because they come short of specifying the source of the problem. Using conversation analysis, this presentation examines English learners' verbal and embodied orientations to this type of repair practice. Data come from pre-task activities in which learners are prompted to verbalize the content of their task instruction cards.



D2
飯島真之 現代英語における主張の強調:ブースターの使用
本発表では、現代英語のブースター(主張の強調に関連する表現)(Hyland, 2019他)に着目し、これらが現代英語の多様なレジスターにおいてどのように使用されているかを調査・考察する。調査には、33種の多様なレジスターから構成されるCOREコーパスを使用する。



D2
廉沢奇 オノマトペ使用は習熟度と関係しているか?-学習者による発話と作文の分析を通して- 本研究は、日本語オノマトペについて、学習者の使用実態を解明するため、話し言葉(発話)と書き言葉(作文)の2大区分で、延べ語数・異なり語数などの観点から、学習者と日本語母語話者間の差異を明らかにし、その原因を解釈した。



D1
魏薇(ギビ) キーワード字幕を用いた中国人中級日本語学習者の語彙習得処理過程の解明 本研究は中国人中級日本語学習者を対象に、「キーワード字幕」という字幕提示方法が語彙習得にどのように寄与するかを明らかにすることを目的とする。



M2
李思帆 リ シホ Resisting the Narrative: Interactional Trajectories in TRPG Play
Resistance is understood as a response that disrupts or slows the projected trajectory of interaction. In TRPG, similar resistance emerges when players challenge or transform the GM’s proposed narrative direction



M2
牟虹妮 「っていう」の同格用法のタイプ別使用実態-「という」との比較-
本研究は、文体変異形とされる「っていう」について、基本形の「という」の場合と用法パタンの違いを調査した。CLJに向けの日本語教育において「という」、「っていう」の指針にもなる。



M2
魏婧云 日本語学習者のための「AっBり」型オノマトペ指導シートの作成
「AっBり」型オノマトペに関するコーパス研究の知見を基に、中国人日本語学習者を対象とした指導シートの作成について報告します。高頻度語やジャンル別使用傾向、品詞用法、類義語の使い分けなどを学習目標に設定し、Pre/Postテストと教材学習を組み合わせたタスク型学習活動を設計しました。本指導シートを通じでは語彙理解と運用力の向上を目指します。



M1
益田拓実 英語・日本語母語話者による英作文における動詞のテンス・アスペクトの多様性の実証的研究ー学習者コーパスに基づく研究ー
母語話者と日本人英語学習者の英作文、そして日本人英語学習者の英作文を習熟度レベル間で比較し、テンス・アスペクトの使用実態に差異があるかどうかを、統一されたトピックで比較可能な英語学習者コーパスであるICNALEを用いて分析した。



M1 
FU GANG 英語・日本語・中国語母語話者による英作文中の逆接Linking adverbials(LAs)の使用頻度 ーL1影響を探るー
逆接LAsは文章の論理的構造に大きな役目を演じている。また、Howeverに関して、日中間の使用傾向が逆転しているため、その結果はL1の影響を受けた可能性がある。各言語の総頻度や各逆接LAの個別頻度を比較することで、L1の影響を探る。



M1
八並 航大 オンライン英会話とChatGPTを用いた学習の比較: スピーキング不安、WTCへの影響と学習効果検証 AIチャットボット(ChatGPT)とオンライン英会話のスピーキング能力、不安の軽減、WTCへの影響を調査する。具体的には、AIとの対話がオンライン英会話と比較しこれらの要素にどの程度影響を与えるかに着目する。



M特別研究生
陳 墨林 日本メディアの「放出水」報道をめぐる批判的談話分析
本研究は、福島原発処理水の海洋放出をめぐる日本メディアの報道を批判的談話分析(CDA)の枠組みで考察する。



M特別研究生

黄悦斉 中国人日本語学習者縦断コーパスにおける語種比率変化の一考察―B-JASのSW1・SW2データに基づいて―
本研究では、B-JASのストーリーライティングタスク(SW1・SW2)を用い、語種使用比率の変化を調査した。分析の結果、(1)和語は逆U字型、(2)漢語は安定傾向、(3)外来語は増加傾向を示した。これにより、習熟度の変化に伴う語種使用の特徴が明らかとなった。



2025年1月27日月曜日

外国語教育コンテンツ論コース修論最終試問・第5回集団指導

日時:2025年1月31日(金)10:00~12:00

場所:D510

プログラム:

M2  口頭発表(修士最終試験)(発表15分+質疑応答5分)

尾﨑祐真   10:00~10:20
「CG キャラクタと音声認識を用いた外国語スピーキング練習システムの検討と開発」
 本研究は、英語教育における発話機会の不足や心理的不安といった課題に着目し、CG キャラクタと音声認識技術を組み合わせたスピーキング練習支援システムを開発・評価する。具体的には、(1)類似度を用いた段階的フィードバック機能、(2)対話相手としての CG キャラクタの活用、(3)システム全体としての可能性の3観点から検証を行い、システムの有効性と実践的な活用に向けた課題について考察する。



春山洸陽   10:20~10:40
The Role of Interactional History in L2 Conversation: A Micro-Longitudinal Study of Japanese English Learners in Experiential Language Education
 修士論文研究の概要について発表する。具体的には、(1)interactional history (相互作用歴)の使用による対話相手への使用言語の適応、(2)L2話者のinteractional historyへの思考による相互行為能力の発達、(3)周辺参加者としてのinteractional historyの共有および言語資源の適応について発表する。また研究から得られた知見をもとに、教育的示唆についても議論する。



石居史帆   10:40~11:00
Identity-in-Interaction in L2 Japanese Talk
 第二言語としての日本語会話におけるアイデンティティについて会話分析および成員カテゴリー分析を用いて調べた。またアイデンティティカテゴリーの使用の変化についてはmicro-longitudinalな会話分析を用いて、認識的スタンスと話題の観点から調べた。




M1  口頭発表(発表10分+質疑応答5分)

魏婧云   11:00~11:15
中国の日本語教科書における「AっBり」型オノマトペの分析―日本の日本語教科書との比較―
 本研究では、中国の日本語教科書における「AっBり」型オノマトペの取り扱い実態を明らかにするため、日本の教科書を比較対象として、「AっBり」型オノマトペの扱いを3つの観点から分析した。その結果、各巻だけでなく、教科書間でも扱い方に差異があることが明らかになった。これらの知見は、教育現場における日本語オノマトペ指導に対する一助となるものと考えられる。



牟虹妮   11:15~11:30
現代日本語の書き言葉・話し言葉における同格を表す「という」の用法分類
 本研究では、現代日本語における同格を表す「という」の用法を、書き言葉と話し言葉を基分析する。BCCWJとCEJCのデータを用い、用法の共通点と相違点を明らかにすることで、日本語の文法理解および日本語教育への示唆を提供することを目指す。



李思帆   11:30~11:45 
Utilizing Collaborative Imagination as an Interactional Resource in TRPG Talk
 During the session of TRPG, players has to repeatitively utilize shared imagination that is being described or depicted by GM to interact with each other


全体写真



   

2025年1月25日土曜日

2025.1.24 国際文化学研究科コロキアム1

国際文化学研究科コロキアム1(D1進級試験)が実施され、コンテンツ論所属の3名の学生が発表を行いました。両コース教員からのコメントを受け、D2に向けて頑張っていただきたいです。


飯島真之氏

コーパス言語学の手法を援用した現代英語のスタンス表出実態の解明と英語教育への応

用:日本人英語学習者に向けた教材開発への示唆


David Shimamoto氏

Preparing for Second Language Tasks: A Conversation Analytic Study of Pre-task

Interaction


廉沢奇氏

コーパス調査に基づく現代日本語におけるオノマトペの用法解明と日本語教育への応用





2025年1月20日月曜日

2025年度 集団指導日程(案)

1/22現在の日程案です。今後変更される可能性があります。


第1回集団指導:4月25日(金)

第2回集団指導:6月27日(金)

第3回集団指導:7月25日(金)

第4回集団指導:11月28日(金)

コロキアムⅢ:11月14日(金)★1/22更新

コロキアムⅡ:1月16日(金)

コロキアムⅠ:1月23日(金)

第5回集団指導(修士最終試験)1月30日(金) 

2024年11月27日水曜日

2024.11.29 神戸大学国際文化学研究科外国語教育コンテンツ論コース2024年度第4回集団指導

外国語教育コンテンツ論コースでは下記の通り、集団指導を実施します。学内外の皆様の聴講を歓迎します。なお、学外者で参観を希望される方は、前日までに、石川(iskwshin@gmail.com)までご連絡ください。


第4回集団指導プログラム

●日時:2024年11月29日(金)10:00~12:00

●場所:神戸大学鶴甲第1キャンパス D503教室

 

●プログラム

D1  口頭発表(発表時間10分、質疑応答5分)

飯島真之   10:00~10:15 司会:Shimamoto
「日本人英語学習者のスタンス表出傾向:MATによるレジスター次元・言語特性別スコアを用いたアジアのEFL圏6地域の比較」
要旨:Biber(1988)が示した現代英語テキストの6レジスター次元、および各次元に関与する多様な言語特性に基づき、日本人英語学習者のスタンス表出の全体像を、他のアジアのEFL圏5地域の学習者や大学生英語母語話者と比較することで考察する。


廉沢奇        10:15~10:30 司会:飯島真之
「オノマトペ標識の出現パタンはジャンルと関係あるか?ーBCCWJとCEJCを用いた分析ー」
要旨:本研究では、オノマトペ標識(反復、促音、撥音、長音など)に焦点を当て、その出現パタンとジャンルとの関連性を明らかにすることを目的とした。結果として、オノマトペ標識属性の連続変化モデルが提案され、今後のオノマトペ研究における基礎資料としての価値を持つことが示唆された。


David Shimamoto  10:30~10:45 司会:廉沢奇
「Understanding written instructions: Task instruction cards as a resource for L2 repair」
要旨:Adopting a conversation analytic approach, this presentation examines instruction-giving sequences at an experiential language-learning institution, where “mission cards” are used to provide task instructions to learners. Analysis focuses on instances of repair when learners demonstrate understanding of their tasks by producing verbal formulations of their written instructions. 


M2  口頭発表(発表時間10分、質疑応答5分)

尾﨑祐真 10:45~11:00 司会:石居史帆
「英語学習支援システムにおけるフィードバック方式の改善と段階的学習機能の実装」
要旨:前回指導でご指摘いただいた「会話中の詳細なフィードバックによる対話の中断」という課題に対し、会話活動中は短めのフィードバックにし、詳細なアドバイスを、ログ記録として活動後に確認できるようにするという改善を行った。また、「応用的な活動を追加してみるのはどうか」というご意見を受け、4体のキャラクターにそれぞれ異なる役割を持たせ、基本練習から応用練習まで段階的に学習できるように修正を行った。本発表では、これらの改善点の詳細と、実装したシステムの動作結果について報告する。


春山洸陽     11:00~11:15 司会:尾﨑祐真
「Learning on the Periphery: How peripheral participants adapt shared interactional resources in L2 conversation」
要旨:TGGのRole-play taskにおいて、周辺参加者として共有した相互作用資源をその後の自身のタスク活動においてどのように活用するかについてGoffman (1981)の提唱したParticipation frameworkをもとに分析した結果について発表する。


石居史帆     11:15~11:30 司会:春山洸陽
「Identity-in-Interaction in L2 Japanese Talk: Gaze, Identity and Participation Framework」
要旨:L2日本語会話における視線とアイデンティティ・カテゴリーの使用について分析した。また、参与者枠組みとの関係についても分析した。


ポスター発表(M1 +M特別研究生 + D3)11:30~12:00

D3 岡本真砂夫
「英語プロソディ指導の縦断的研究:小学校教室での実践から」
要旨:第3章「パイロットスタディ」,第4章「定型文の音読課題」,第5章「インタビュー課題への応答」,各章それぞれの結果,コロキアムⅢでいただいた指導,教室で実施した実践について整理しました。


M1 魏婧云
「コーパスに基づく類義オノマトペの意味差の考察 -「ゆっくり」と「じっくり」を例に-」
要旨:日本語のオノマトペは多くの場合、意味が曖昧で明確に定義することが難しい。その中でも、意味が似通った類義オノマトペは特に日本語学習者にとって習得が困難である。「A(っ)Bり」という共通の構造を持つ「ゆっくり」と「じっくり」もその一例である。今回は、「現代日本語書き言葉均衡コーパス」の9ジャンルと「日本語日常会話コーパス」の4ジャンル、合計13ジャンルにおいて、両語の頻度と共起動詞をコーパス分析を用いて調査した。これらの知見は、類義オノマトペの学習指導において有益な参考となることが期待される。


M1牟虹妮
「現代日本語における「と+する・思う・言う」の使用実態―書き言葉・話し言葉の解明―」
要旨:本研究では、「と+する」の用法を対象に、既存の辞書記述を確認し、コーパス分析を通じて実態を明らかにし、より適切な辞書記述の改善案を提案する。、


M1李思帆
「Conversational preference in TRPG as a result of projectability」
要旨:Based on the characteristics of TRPG as a conversation-based activity, preference organization are constantly being made as a sign of "projectability" to shape the outcome of communication.


M2特研 黄悦斉
「コーパスに基づく類義の外来語・和語・漢語の用法差の解明 -「スタートする」「始ま(/め)る」「開始する」を例として-」
要旨:日本語には語種を超えた類義語が多く存在するが,その差異は必ずしも明確ではない(藤原・山下,2021)。本稿は,「スタートする(S)」「始ま(/め)る(H)」「開始する(K)」の3語を取り上げ,「筑波ウェブコーパス」を用い,使用頻度,共起主語,共起目的語等を計量的に調査した。