2025年3月19日水曜日

2025.4.25 2025年度第1回集団指導

表記を開催しました。M1/D1にとっては入学後すぐの発表でしたが、それぞれ自身の研究の方向を定めた発表


第1回集団指導
日時:4月25日(金)10:20~12:10
場所:D503
発表形式:全員ポスター発表
 進行方法:A組とB組に分ける
 10:20~11:00 A組 飯島・魏薇・魏婧云・李・付・陳
 11:00~11:40 B組 廉・Shimamoto・牟・益田・八並・黄

<学生発表リスト>

D2
Shimamoto David Orienting to “Open” Class Repair Initiation in Pre-task Instruction-giving Sequences
"Open" class repair initiators (e.g., "What?" and "Huh?") can be ambiguous methods of addressing a communication breakdown because they come short of specifying the source of the problem. Using conversation analysis, this presentation examines English learners' verbal and embodied orientations to this type of repair practice. Data come from pre-task activities in which learners are prompted to verbalize the content of their task instruction cards.

D2
飯島真之 現代英語における主張の強調:ブースターの使用
本発表では、現代英語のブースター(主張の強調に関連する表現)(Hyland, 2019他)に着目し、これらが現代英語の多様なレジスターにおいてどのように使用されているかを調査・考察する。調査には、33種の多様なレジスターから構成されるCOREコーパスを使用する。

D2
廉沢奇 オノマトペ使用は習熟度と関係しているか?-学習者による発話と作文の分析を通して- 本研究は、日本語オノマトペについて、学習者の使用実態を解明するため、話し言葉(発話)と書き言葉(作文)の2大区分で、延べ語数・異なり語数などの観点から、学習者と日本語母語話者間の差異を明らかにし、その原因を解釈した。

D1
魏薇(ギビ) キーワード字幕を用いた中国人中級日本語学習者の語彙習得処理過程の解明 本研究は中国人中級日本語学習者を対象に、「キーワード字幕」という字幕提示方法が語彙習得にどのように寄与するかを明らかにすることを目的とする。

M2
李思帆 リ シホ Resisting the Narrative: Interactional Trajectories in TRPG Play
Resistance is understood as a response that disrupts or slows the projected trajectory of interaction. In TRPG, similar resistance emerges when players challenge or transform the GM’s proposed narrative direction

M2
牟虹妮 「っていう」の同格用法のタイプ別使用実態-「という」との比較-
本研究は、文体変異形とされる「っていう」について、基本形の「という」の場合と用法パタンの違いを調査した。CLJに向けの日本語教育において「という」、「っていう」の指針にもなる。

M2
魏婧云 日本語学習者のための「AっBり」型オノマトペ指導シートの作成
「AっBり」型オノマトペに関するコーパス研究の知見を基に、中国人日本語学習者を対象とした指導シートの作成について報告します。高頻度語やジャンル別使用傾向、品詞用法、類義語の使い分けなどを学習目標に設定し、Pre/Postテストと教材学習を組み合わせたタスク型学習活動を設計しました。本指導シートを通じでは語彙理解と運用力の向上を目指します。

M1
益田拓実 英語・日本語母語話者による英作文における動詞のテンス・アスペクトの多様性の実証的研究ー学習者コーパスに基づく研究ー
母語話者と日本人英語学習者の英作文、そして日本人英語学習者の英作文を習熟度レベル間で比較し、テンス・アスペクトの使用実態に差異があるかどうかを、統一されたトピックで比較可能な英語学習者コーパスであるICNALEを用いて分析した。

M1 
FU GANG 英語・日本語・中国語母語話者による英作文中の逆接Linking adverbials(LAs)の使用頻度 ーL1影響を探るー
逆接LAsは文章の論理的構造に大きな役目を演じている。また、Howeverに関して、日中間の使用傾向が逆転しているため、その結果はL1の影響を受けた可能性がある。各言語の総頻度や各逆接LAの個別頻度を比較することで、L1の影響を探る。

M1
八並 航大 オンライン英会話とChatGPTを用いた学習の比較: スピーキング不安、WTCへの影響と学習効果検証 AIチャットボット(ChatGPT)とオンライン英会話のスピーキング能力、不安の軽減、WTCへの影響を調査する。具体的には、AIとの対話がオンライン英会話と比較しこれらの要素にどの程度影響を与えるかに着目する。

M特別研究生
陳 墨林 日本メディアの「放出水」報道をめぐる批判的談話分析
本研究は、福島原発処理水の海洋放出をめぐる日本メディアの報道を批判的談話分析(CDA)の枠組みで考察する。

M特別研究生

黄悦斉 中国人日本語学習者縦断コーパスにおける語種比率変化の一考察―B-JASのSW1・SW2データに基づいて―
本研究では、B-JASのストーリーライティングタスク(SW1・SW2)を用い、語種使用比率の変化を調査した。分析の結果、(1)和語は逆U字型、(2)漢語は安定傾向、(3)外来語は増加傾向を示した。これにより、習熟度の変化に伴う語種使用の特徴が明らかとなった。