神戸大学国際文化学研究科外国語教育論講座外国語教育コンテンツ論コースでは、以下の概要で、本年度の第3回集団指導を行います。
これまでと同じく、学内の方は、申し込み不要で自由に参観いただけます。学外者で参観希望の方は、前日までにiskwshin@gmail.comまで連絡の上参観ください。
日時:7月25日(金)9:00~12:00(開始時間が早くなります)
場所:D510教室(前回と異なります)
スゲジュール(発表10分+質疑応答5分):
D2飯島 9:00-9:15 (司会:牟)
「日本人英語学習者のブースター・ヘッジ使用:ICNALEを活用した頻度調査を踏まえて」
英語における主張の強弱調整等に関与するヘッジやブースターについて、日本人学習者の使用特徴を、学習者コーパスであるICNALEを活用し、習熟度差を踏まえ考察する。また、習熟度別日本人学習者と職業背景別母語話者間における比較も行う。
D2廉 9:15-9:30(司会:飯島)
「オノマトペの動詞化に関与する要素の特定-新たな手法の試み-」
新たな分類手法を探すために、オノマトペの用法を例に、教師なし手法と教師あり手法を比較した。結果的に、教師あり手法は教師なし手法より客観性が高く、オノマトペの動詞化用法はオノマトペ側の要因の中、形態パタン・長音・濁音などと関連あると示されている。
D2 Shimamoto 9:30-9:45(司会:廉 )
"Embedded task rehearsals: Using membership categories to achieve a shift in pre-task objectives"
Adopting Conversation Analysis and Membership Categorization Analysis, this presentation examines how participants achieve a rehearsal of server-customer role-plays within the flow of giving and checking understanding of task instructions. Analysis will highlight the categorial work involved in making a mutually recognizable switch between the relational pairs instructor-learner and server-customer.
D1 魏薇 9:45-10:00(司会:Shimamoto)
「キーワード字幕が中国人日本語学習者の語彙習得に与える影響とその最適条件の検討」
中国人中級日本語学習者を対象に、キーワード字幕が語彙習得に及ぼす効果を実証的に検証することである。
M2魏婧云 10:00-10:15(司会:魏薇)
「AっBり」型オノマトペ音韻パタンの確定 ―NSコーパスに基づいて―」
本研究は、現代日本語で多用される「AっBり」型オノマトペのA要素とB要素について、NSコーパス(BCCWJ・CEJC)を用いて典型的な音韻パタンを解明することで、学習者への指導の一助とする。
M2牟 10:15-10:30(司会:魏婧云)
「中国語母語の日本語学習者による同格の「という」の使用実態―JNS/CLJ差に注目して―」
現代日本語における「という」の同格用法は日本語学習者にとって複雑な構造として習得しにくい。中国語母語の日本語学習者による同格の「という」の使用実態を調査し、今後の日本語指導改善のヒントを得る。
(休憩)
M2李 10:40-10:55(司会:八並)
"Footing shift inside of storytelling in TRPG"
From the lens of “Footing” presented by Goffman, this presentation focuses on how footing first adapts itself in CA context and how TRPG represent it during its storytelling.
M1 益田 10:55-11:10(司会:李)
「英語・日本語母語話者による英作文における動詞のテンス・アスペクトの多様性の実証的研究ー学習者コーパスに基づく研究ー」
日本人英語学習者(JLE)を含むEFL学習者と英語母語話者(ENS)のテンス・アスペクトの使用実態を学習者コーパスICNALEのデータを用いて計量的に調査した。また、クロス表に対して対応分析を実施し、母語話者と学習者、テンス・アスペクトの相関関係を分析した。
M1 Fu 11:10-11:25(司会:益田)
「日中韓英の4言語母語話者による日本語作文中の逆接型接続詞の使用実態ー学習者コーパスに基づく量的研究ー」
市川(1978)を参照し、逆接型接続詞の使用実態を調査する。母語別、習熟度別、またそれぞれの相互関係を考察し、教育的示唆を得る。
「オンライン英会話とAIとの音声対話を用いた学習の比較:WTCへの影響と学習効果の検証」
本研究では、AIチャットとオンライン英会話の2グループで英語スピーキング練習を行い、WTCの変動を測定する。学習法や話題、その他何がWTCに影響を与えているのかを検証する。
※特別研究生(神戸大協定校からの交換留学生)より離日のメッセージ
華中師範大M:黄悦斉さん(2024/10より約1年間在籍)
北京外大M:陳墨林さん(2025/4より4か月間在籍)